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また苦しい

体育祭が終わってから数日経った。あれから僕と歩叶君は会話をしてない。正直言うとすんごーくつらい…執事としての仕事はしっかりこなしてくれてるのに僕に触れたりしてこなくて必要最低限の事しか声をかけて来ない。 不安になって精神安定剤を沢山飲んでしまうけど楽になるのは飲んだ後の数時間だけで朔也先生から言われてる1日の摂取量の倍取っているからその後は吐き気とダルさ、頭痛で動けなくなる。気持ち悪くなっても歩叶君にはこんな姿見せたくないと思って隠れて吐いている… 「…学校行かなきゃ…」 あれから僕はまた保健室通いになって同じクラスの子には体調不良って言ってる。 「彼方様、お車が御用意できました」 こんなふうにまた敬語に戻ってる… 「ありがとう」 車に乗っても何も話すことが無くてただ着くのを待つだけ。 「では御用の際はまたお呼び下さい」 車から降りるて校舎に向かうといつも女の子達が集まってきて歩叶君を囲む。ただ胸が痛いだけで初めての感情にどうしたらいいのか分からなくてその場から逃げるしかできない。 「彼方君…また薬飲んだでしょ…」 ベッドで吐き気に耐えられずにバケツに吐き出してしまっている僕の背中を擦ってくれる美晴先生が言う。ここ最近はこんな感じだ。もちろん歩叶君にも言わないでって口止めはしてあるけど… 「このままだと点滴をしなければならないから歩叶君にバレるのも時間の問題だと思うけど?」 その通りなのだ。このまま飲み続けて吐いてしまったら栄養不足で倒れるのも自分で分かってる。でも飲まなければ眠れないし潔癖症の症状も酷くなる。

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