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同じ気持ち
「いい加減仲直りしたら?」
「え?気づいてたの?」
「そりゃあ彼方君の様子見てたら分かるし歩叶君も必要以上に保健室に来なくなったからね?」
何もかも見透かしたような顔で美晴先生が言う。やっぱりバレてたのか…だったら相談してみよっかな?
「先生…」
僕は体育祭の日の事を全部美晴先生に話した。
「また…本当に彼方君は鈍感だね…」
「鈍感?僕が?ありえない、ありえない!」
「彼方君は歩叶君が女の子達といるのを見てると突き放したくなるっていうか黒い感情が溢れてくるって事でいいんだよね?ならその事歩叶君に話してみな?前みたいにさ…」
やっぱり何か言わないと伝わらないんだ…でも歩叶君聞いてくれるかな…最近は僕が避けてるのもあるけど歩叶君も避けてる気がするんだ。
「歩叶君も光といるのを見て起こったんでしょ?二人は今同じ感情だと思うよ?だから話せば絶対に通じる」
「分かった…でも避けられたら…」
「携帯貸してごらん」
そう言うと僕のポケットに入っている携帯をいとも簡単に取り出し何やら操作をし始めた。指先の速さが異常だ…
「はい、これで大丈夫、放課後になったら歩叶君が来るからそれまで寝てな?僕は出張に行ってくるから何かあったらこの番号に電話してね」
机の上に電話番号の書いてある紙切れを置き、部屋を出ていった。
美晴先生が部屋を出ていくのを確認したら睡魔に襲われそのまま眼を閉じた。
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