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何気ない幸せ

「自分じゃイケなかったのに俺だとすぐにイッちゃったね?」 「はぁ…っ…ごめ…んなさい…」 「そんなに、俺にヤッてもらいたかった?」 「そ…んなこと」 「そんなこと無いんだ?へぇー?こんなに顔とろけさせてこっち見てくるくせに?すげーそそるんだけど…」 「っ…!うるさい!」 クッションを投げつけてみるが全て受け止められてしまって腕を掴まれ、最後にはそのまま熱く蕩けるような大人のキスをされてしまう始末であった。 「お風呂入ってくる!」 近くにあった洗いたてのバスローブを着て走って部屋を出ていきお風呂に向かった。 「クソッ…もう少しで抑えられなくなるところだった…可愛かったな…フフッ」 歩叶君が誰もいなくなった僕の部屋でこんな事を言っていたなんて知る由もない。

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