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新事実

「あーもしかして彼方がもう保健室に来なくなるから嫉妬してんの?彼方は俺にぞっこんだから無理だよ」 「だれが好きになるか…僕だって付き合ってるやつぐらいいるしな?」 「あっそ…って…は?!金崎って彼方に惚れてんじゃねーの?」  突然の付き合ってる人居ますよ宣言に俺は勢いよく椅子を立ち上がった。 「ちげーよ…」 「じゃ、誰?俺の知ってるやつ?」 「んー多分知ってると思うよ?」 「誰?」 「朔也って聞いた事無い?」 なんかどっかで…ってこいつも男かよ… 「あー!彼方の担当の精神科の!」 「そーそー、付き合い始めたのはほんの2週間ぐらい前からだけどね?」 「まじか…」 医者同士で、しかも男同士で付き合ってるやつがこんなに近くにいるのがびっくりしたわ… 「金崎ってタチ?」 「……」 「まあそんなことどうでも良くてさ彼方が保健室で寝てるから早く向かいに行ってやれってこと伝えに来たの、僕は今から愛しの彼とデートだから〜」 「金崎だって十分惚気てんじゃんか…とりあえず彼方のとこ行ってくるわ…んじゃさよーならー」 彼方の喜ぶ顔を想像しながらスキップ気味に保健室へ向かった。

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