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合コン
朔也が女性恐怖症になったのは全て僕のせいだったんだ…
あのときは丁度朔也と再開した大学のときだった。
「ねー美晴くーん!合コン一緒に行かない?」
講義が終わって食堂に来たら近くにいた女子に声をかけられた。朔也と再開してから1ヶ月くらい経って必死にあの時の気持ちを忘れようとしているときだったからあっさりokした。
「あと、朔也君も仲いいよね?だったら朔也君も誘ってよ!」
電話で朔也に聞いてみたら嫌だと言ったものの飯代は奢ると言ったら来てくれた。
合コンに来たら香水臭いケバケバした女子がたくさんいて正直早く帰りたかった。たまに酔った子が腕に絡みついて来たりしたり朔也にベタベタしているのを見て少しイライラしていたのもあって「用事ができたから」と無理やり帰った。
次の日になって異変に気づいた。
「あれ?朔也は来てないの?」
「…来てないと思うけど…」
滅多に休まない朔也が休んでいるのに気付いた。いつもなら休む時は携帯に連絡をしてくるのに今回は何もなかった。こっちから電話しても出ないし酔っ払ってまだ寝ていると思っていた。
ご飯を食べ終えて外を歩いていたらふと耳に入ってきた昨日合コンに来ていた女子達の会話に耳を澄ませた。
「うちのせいじゃないよ…?うちは止めたもん!」
「でも一緒に楽しんでたのは同じじゃん?今さら何言ってんの?」
「とりあえず朔也君に謝りに行こ?まさか休むとは思わなかったし…」
朔也の名前が出てきた事で近づいて僕は問いかけた。
「朔也がどうかしたの?休んでる理由知ってんの?」
僕の姿を見た瞬間に顔が一瞬で青ざめた。
「あの…うちは止めたんだけど」
「今さら良い子ぶんないでって!」
「いいから続けて?」
途中から入ってきた子の言葉が気になったが再び話を続けてもらった。
「昨日…美晴君が帰った後にうちらが強引にホテルに連れてったの…抵抗はしてたんだけど朔也君優しいからうちらに何もしてこなくって…そしたら香菜…あの金髪の子が朔也君の服脱がして無理やり襲ったの…」
「…は?」
思考回路が停止した。何も考えられなくて気づいたら走って朔也の家に向かってた。
インターホンをいくら鳴らしても全然出てこなくて近くに住んでる朔也のお母さんにスペアキーを貰ってドアを開けた。
「朔也?いないの?」
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