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第5話
『それでは、宴もたけなわではございますが、一旦中締めということで…』
『ありがとうございました。』
『ありがとうございました。』
宴も終わり、役員達が次々に会場を出る。
出口で役員達の乗ったタクシーを見送った俺は吐きそうになりトイレへと急ぐ。
『あれ?先輩?大丈夫ですか?』
『あ、加藤。すまん。俺、吐きそう。』
それだけ告げると、俺はトイレの中へと駆け込んだ。
ん?なんだろうか?
このスッキリ感?
いや、爽快感?
いやいや、爽快っていうのはおかしいか?
とにかくなんだかフワフワと気持ちいい感覚に襲われた気がして、フッと目を開けた。
『あれ?ここどこ?』
目を開くとそこは、見ず知らずなベッドの上だった。
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