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第8話
『パパー!』
『ん?』
保育園に迎えに行くと、悠希ではない子が俺に向かって走ってきた。
『冬馬!』
『冬馬?』
俺の後ろから聞こえた声に一瞬心が持って行かれた。
なんちゅう声してんだよ。
いい声すぎだろ…。
後ろを振り返るとそこに立っていたのは長身の、それもイケメンすぎるだろ!とツッコミたくなるような顔立ちの男性だった。
『冬馬くんパパ、おかえりなさい。』
いやいや、桃子先生いつも俺に向ける笑顔と全く違うから。
完全に女の顔してやがる。
ま、それもそうか…これだけイケメン見るとみんなそうなるのか。納得。
『パパー!』
『お!悠希ー!』
『悠希くんパパ?』
『はい。』
声をかけられて返事をしながら頷いた。
『うちの冬馬がいつもお世話になっております。家でも悠希くんの話ばっかりで。』
『うちもですよ!いつもすみません。一度挨拶をしないと。と思っていたんですよ。』
『よかったら今度うちに遊びにいらっしゃいませんか?』
『よろしいんですか?』
『行きたい!行きたい!』
隣でピョンピョンと跳ねながら悠希がはしゃぐ。
『ではまたお誘いしますね。』
『ご迷惑でなければぜひ。』
連絡先を交換して先生に挨拶をすると、俺たち家族はそれぞれ家路についた。
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