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第3話

「これ、たためるよな、どうやってたたむんだろ」 ベビーカーを持って入ったアキラがポツリ。 「分からないな」 みずきも首をかしげる。 ベビーカーなど触れたこともなかったから使い方が分からない。 「ま、いっか狭いけどこのまま置いとくよ?」 「あぁ、ありがとう。よし…立てれるかな」 アキラに返事をしてソファの近くの床に腰を下ろして、りくとを立たせてみる。 「立つ?まだ1歳くらいだろ?」 アキラも近くに来てソファに座る。 「あ、立った、でも歩くのは難しそうだな」 なんとか立っているがすぐ座ってしまう。 「荷物の中におもちゃあるかな」 そう呟いてアキラはベビーカーの後ろに積んでいる大きめなカバンを取りに行こうとする。 「アキラ、俺が持ってくるからこの子を見ていてくれ」 「あ、うん、サンキュー」 荷物持ちもみずきの仕事。 「あ、ついていったよ」 「え?あ、」 玄関に荷物を取りに行くみずきを後追いするようにハイハイしていくりくと。 「かわいいー、本当懐いてるな、マジでお前の子ども?」 「だから、違うって、お前の本当のお父さんはどこに行ったんだろうな」 みずきは荷物を運びながら、ついて来たりくとを抱き上げ、アキラの元に戻る。 「うーんでも、手紙、お母さん1人で困ってるみたいだから母子家庭の子なのかもな」 「そうか、アキラ抱いてみるか?」 「泣かないかな?おいで」 ソファに座っているアキラの膝の上にりくとを抱き渡す。 「大丈夫か?」 アキラを心配して声をかける。 「大丈夫、ほら泣いてないよ」 「あぁ」 みずきはアキラの隣に座って様子を見る。 泣いてはいないが、少し不安そうなりくと。 「どうやって遊ぶ?」 そんなりくとの機嫌をとろうと聞く。 「いないいないばぁ、かな」 確か姉が娘をそうやってあやしていた。 「いないいないばぁ?」 「こうやって、顔を手で隠していないいないばぁ、って顔をみせると…」 みずきが試しにやってみると、りくとはけたけた笑っている。 「あ、本当だ、じゃやってみよ、いないいないばぁ!」 すると、りくとはまた笑う。 「……」 「あはは、笑った笑った、可愛いな」 「あぁ…」 (可愛い過ぎる…) みずき的には、りくとも可愛いが、それ以上にいないいないばぁをするアキラが可愛いくて見惚れてしまいそうになるが、なんとか頷く。

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