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第12話

「ァ、んっハァぁ、んッ」 アキラの感じる場所を知り尽くした指に的確に攻められ溢れる喘ぎ声…、りくとがそばで眠っているため、声は抑え気味に… ぐちゅぐちゅと後ろを指で攻め拡げながら…みずきはアキラに口づけ、口腔内で舌を絡め合う。 「アキラ…」 そして動きを止めて、確認するように見つめて愛しい名前を呼ぶ。 「ん、キテ…」 微笑み、みずきの履いているものを下ろして、充分勃ちあがったみずきの中心を手で包み、2、3度シゴいてみる。 「っ、アキラ…」 敏感な場所に触れられ、ビクっと反応してしまう。 「イれたいみたい」 素直に反応するみずきにクスっと笑うアキラ。 「好きだから…」 繰り返し伝える想い。 「ん、ありがと…イイよ」 みずきの前髪に触れ、そう小さく頷いて微笑む。 愛し返してはくれないけれど、俺の気持ちを受け止めてくれた… アキラがそばで笑ってくれる… 今はそれだけで、幸せだから。 優しく横髪を撫でて…愛しいそのひとを見つめ身体を繋げていく… 「…んっァ、ぁァッみずき…っ」 狭いそこへ入り込んでくる熱い塊に、ゾクゾクと震える感覚が駆け抜け…抑えられず甘いコエが零れる。 「っ、…アキラっ」 結合部をキュッと締めつけられ、内部が絡みついてくるような柔らかな感覚に熱く息を吐き… 最深部まで到達し、一度、動きを止めアキラと瞳を重ねる。 「ん…ハァ、…りくと」 アキラがぽつり。 「えっ?」 少しドキッとして、りくとの方を見るみずき。 「ふ、起きてない?」 「あぁ…」 「そ、よかった…」 「…痛いところはないか?」 アキラの持病の足の麻痺なども含めてきく。 「ん、」 「…動くよ?」 「ん、ゆっくり…」 「あぁ…」 そっと腰を前後に揺らし、お互いの快感を煽る。 「っふ、ハァ、ァん、ンッ」 「ハァ、アキラ…綺麗だ」 「ん、ぁッイイっそこッ」 アキラの感じる場所をアキラの一番感じるペースで巧みに攻めていく。 口づけ、身体を愛撫し、甘い蜜を滴らせるアキラの前も片手で扱きながら、さらに深くピストンを繰り返す… 「んっァ、もッイきそ、ァ、ぁ…ん!」 みずきも震える快感の波に飲まれないよう、やや顔をしかめながら、絶頂へ攻めのスピードを速めていく… 「ァッ、ィイっぁ、ァっダメっいくッ!」 前も扱かれ、的確に感じる場所を攻められ、びくっびくと震えながら、みずきの手や腹に白液を飛び散らす… 「っ、くっ…イクっ」 アキラのイッた瞬間の締めつけと胎動がなんとも言えない快感で、みずきもアキラの胎内にビュビュッと弾け、想いのたけを全て注ぎ込む。 「ハァ、ハァ…んっ、」 射精後、余韻で胎内が細動するアキラの内側に触れていると、気持ちよくて抜きたくなくなるみずき、1度、腰を揺らしてしまう。 そうすると、悶えるようにぴくっと震えるアキラ…その表情が可愛くて、また性衝動を駆り立てられるが、ぐっと我慢して、そっとアキラから抜き去る。 「……アキラ」 息の荒いアキラを心配して優しく声をかける。 「ん、気持ちよかった」 そう、微笑む姿がまた可愛い… 「…俺も、すごく」 「ふふ、りくとは?」 「よく寝てる」 「ホント、空気読む、いい子だな」 「アキラは、休むか?」 「ん、じゃシャワーして少し休もうかな」 「あぁ、りくとは見ているから行ってきたらいいから」 「ありがと、じゃ」 アキラを見送り、身体を軽く拭いて、服を着用しりくとの様子を見守るみずき。

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