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喫茶店のオーナーと甘党の彼_17 ※
いつも以上に酒を飲んだ信崎は酔い潰れてしまい、リビングでいびきをかきながら寝ている。
その頃、寝室では熱のこもった息遣いと共にベッドの軋む音が聞こえる。
「ん、んっ」
シーツを噛んで声を殺す江藤の後ろを激しく突き上げてくる。
信崎に気が付かれたらと思うのに、そんな状況がたまらなくぞくぞくする。
いつも以上に中の大池のモノを締め付けながら腰を揺らし続ける。
「ふぁ、せんぱい、しめつけがすごい」
ぶるっと震えて中に暖かいモノがはき出されて、とろりと太腿を伝い垂れていく。
「一緒にいけませんでしたね。じゃぁ、もう一回しましょうね」
腰を持ち上げられて動きはじめようとする大池に、
「待てって。一先ず大池の、抜いて?」
と手を合わせてお願いという。
抜かずに何発もやられたらこちらの身が持たないと言うか。
それでなくとも江藤の方が大池よりも二回ほど多く達していていたりする訳で。
渋りながらも一先ず後から大池のモノは抜いてくれたが、江藤の張りつめたモノから欲をはき出す為に手を伸ばしてくる。
「江藤先輩のを抜いたら終わりにしますね」
後ろから抱きしめるような形で大池の手が蜜で濡れた箇所をしごきはじめる。
「や、ん、んんっ」
自分でするよりも恋人の手でされる方が何倍にも感じてしまう。あたえられる快感に頭が真っ白になっていく。
「江藤先輩、きもちいいですか」
ふわっと耳元に息がかかってゾクゾクと体が震える。
「うん、きもちいい……」
そのまま首筋へと口づけを落としながらしごかれて、江藤のモノが絶頂をむかえてはじける。
がくがくと震えながら欲をはきだし、もう駄目とばかりに大池の方へと体を向けて顔を埋める。
「江藤先輩、今日も可愛くて色っぽかったです」
髪を撫でながらそう言ってくれる恋人に、顔を上げてありがとうと微笑む。
心からそう思ってくれているのが伝わってくるから素直にうれしい。
「後始末はしておきますから。ゆっくりお休みください」
「うん、そうする」
大池の手が江藤の髪を撫でる。それが気持ちよくとウットリと目を閉じればすぐに眠りへと落ちていった。
※※※
朝、寝起きの悪い大池を起こしてから寝室を出てシャワーを浴び、朝食作りを始める。
それから十分後にまだ眠そうな大池が起きてきて、江藤に口づけをしてからバスルームへと向かう。
今だ寝たままの信崎もそろそろ起こさないといけない。
酒を飲んだ日の朝の信崎は大池並みに寝起きが悪い事は学生時代から知っている事だ。
「おい、信崎起きろ」
「う、ううん、もう少し……」
枕代りのクッションを抱きしめたまま起きようとしない信崎に、江藤はその体を激しく揺さぶる。
「今日、仕事だろっ!」
起きろと腕を引っ張ってやれば、そのまま抱きつかれて押し倒された。
「ちょっと信崎っ」
「信崎ぃ!!」
丁度バスルームから出てきた大池に見られ、怒りを含んだその声は低くいつもの丁寧な口調ではなかった。
「うわっ、すまん」
信崎があわてて身を起こすとシャワーを借りるとバスルームへと消えた。
「全く」
江藤にとっては唯のじゃれ合いでしかないが大池にとっては嫉妬の対象だ。
するりと大池の腕が江藤の腰へと周り後ろから抱きしめられて。
腰に回っていた腕が顎を捕らえて上向きにされて噛みつくようなキスをされる。
「んぁ……」
朝から下半身にくるような口づけは勘弁してほしい。
「せんぱいは、俺の」
ちゅっと音を立てながら口づけがどんどん下へとおりていき、鎖骨に鬱血を残して離れる。
「お前、どんだけ俺の体に痕を残すの好きなんだよ」
「これだけマーキングしておけば、貴方は既に誰かのモノだのだと解るでしょう?」
愛おしそうに痕を撫でられて、そろそろ本格的にやばくなりかけて大池の背中を押して席に座らせる。
真っ赤になった顔を隠すように大池から背を向ければ、シャワーを終えた信崎と視線が合って、にやにやとした表情を浮かべる。
余計に恥ずかしくなって、
「ほら、さっさと席に座って飯を食えっ」
と怒鳴り散らし、朝から食べるのにきついだろうと思われるほどの山盛りの飯を大池と信崎の前においてやった。
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