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「海里 はね、愛情がよく分かってないんだよ」
「だから相手をころころ変えて、下半身にだらしない、下のお口ユルユルでも許してやってくれ、って?」
ああ、やっぱダメ。ちょっと同情してやって損したっす。
勝手に同情しただけだって言われればそうだけど、陸斗 は思わず同情してしまった自分が嫌になって、その嫌悪は海里へのイライラに変わってく。
愛情がよく分からないからって、オレを騙しても良い事にはならないっす。やっぱ精々苦しんでもらわないと。そんなに遊びたいなら、毎日毎日マワされれば良い。触れるのも気持ち悪いけど、服脱がせて、そーいうオトコのたまり場に放置、かな?でもやっぱ、淫乱にはご褒美にしかならなそう。
新しく浮かんだイライラのままに、陸斗の中で海里への復讐が浮かぶ。
まあ、出来れば2度と関わらないっていうのが1番なんすけど、やっぱこうしてふとした拍子にイライラさせられちゃたまらない。
ムカつく人間のアヘ顔なんて吐き気しかしないけど、白目むいて、情けなく半開きの口からだらだら涎流しながら、もうあえぐ事しか出来なさそーな。今も頭ン中、そーいうコトしかなさそうだけど、普通の生活も出来なくなるくらいに、そーいうコトしか考えらんない、壊れたトコを見ないと、きっと一生、この気持ちは晴れなさそう。
やっぱもう良いっすよ。話さなくて。独り言も聞かないっす。
波流希が言葉を続けるのは、陸斗がそう言うより早かった。
「……陸斗くんが何を考えてるか、なんとなーく分かるんだけどさ。そういんじゃないよ。むしろ、逆」
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