環に連絡しなきゃ………… アイツ、きっと俺を待ってる でも、なんて？ なんて言えば………… 考えた末、ラインを送ることにした 〈今日は調子が悪いから自宅に戻る〉 ピロン　すぐに返信が来た 〈大丈夫かよ。 熱ぶり返した？それとも酔った？〉 心配してくれてるメッセージを見て、ズキズキ胸が痛い これ以上、嘘をつきたくなくて何も返信出来なかった ピロン 〈碧？〉 〈寝ちゃった？〉 どうしよう………… 環になんて言ったらいい？ シャワーを浴びながら考える 今日をやり過ごしても、週明けには会社で会う 2日で跡や傷が消えるわけ無い 環、心配してくれてるのに、こんな騙すみたいなやり方………… 正直に話したら信じてくれるだろうか ピーンポーン 急にインタホンが鳴ってドキッとする まさか…… 「碧？俺……」 環…………！ 恐る恐るドアを開ける 「起きてるなら、ラインの返事くらいしろよ。 熱か、二日酔いか、お前、答えないから、 色々買って……」 環が俺を見て固まる 「お前、何それ……」