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「駅から近いの?」 「うん。歩いて5分位」 「ナビに住所入れといて」 「駅でいいよ」 「いいから入れろ」 如月はサイドミラーに首筋を映して大声を上げた 10カ所以上付けたキスマーク 「あ!なんだよ。これ!病気みたいじゃん。 会社、どーすりゃいいんだよ!!」 俺のものって印だし………… 「ははっ。今、気づいたのかよ」 楽くなって笑う 「笑い事じゃない!」 如月が怒ってるとナビが鳴った ー目的地に到着しましたー 「あー。送ってくれてどうも」 やっぱり……お前、真面目で良い奴だな お礼とか絶対忘れない 「お前、何階?」 「二階」 「エレベーターは?」 「アパートだぞ。ない」 ガチャ……俺も降りた 「な、なんだよ。階段くらい平気だよ」 「さっき、すげーフラフラしてただろ?」 肩を抱いて階段を一緒に登る 「その端、俺んち」 「そ。じゃ……俺、そろそろ行くな」 如月は危機管理が足りないな…… 簡単に俺に、家教えるなんて…………

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