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キスをした 触れるだけの優しいキス 「ひっく」 碧は涙が止まらなくて、目をゴシゴシしてる 抱きしめて頭を撫でた 「泣くなよ。碧……」 まだ信じられない 「何がどうしてそうなったか、知らないけど、 バーで一緒に飲んでた人はそういうんじゃないから。」 隼人さんにヤキモチ妬いたの…………? 碧が俺のこと、好きなんて…… 「…………でも仲良かった」 不安そうな碧の手を握る 「仲はいいかもね。長い付き合いだし。 俺の兄貴の友だちで、よく、うちに来てたんだよ。今じゃ、兄貴より俺のほうが近所だけど」 心配しないで…… 「特別……」 俺の特別はお前なんだ 「高校の時はよく相談に乗ってもらったよ。 男同士とか自分の性癖とか、流石に兄貴には相談出来なかったからな。 そういう意味では特別だな」 それでも、まだ泣きそうな碧の顔を見つめる 「碧」 まつ毛は涙で濡れていて赤い目元 目が合うと、また涙があふれだす 「環……」 繋いでた手を碧がギュッと握り、堪らない気持ちになった 聞いてくれ …………俺の気持ち 「俺も…………」 「うん」 他の誰でもない 「俺も碧が好きだよ」 ずっと、お前が好きだった………… 「……え?」 嘘みたいだ お前も同じ気持ちなんて………… 「大好き」 伝えたい 好きなのは、お前だけ………… 「えーー!?」 そんなに驚くなよ 碧が望むなら、俺の気持ち、全部あげるから

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