4 / 64

第4話

ウェルランド博士は研究所とこの国ヴィダリア王国の概要とこれから俺がしなければいけない仕事……を分かりやすく簡単に話してくれて。 ここに慣れるまでは好きに過ごしていい。 住居は、研究所内にあって、パートナー予定のティアと同室で2人部屋。 俺の仕事は、ティアとパートナーになってゆくゆくは夫婦になり、子を成すこと。そのデータを逐一取って提出するというものだった。 急がなくてもいい。研究期間は3年。 万が一 パートナー不適合となれば途中で交代もありえる事。分からない事はいつでも聞いて欲しい、とのこと。 俺の国ナチュラルが多く在存するアークスでは、人は皆 黒い髪で目は黒〜紺碧系。身体は小柄で性格は温厚。男女の比率は圧倒的男性優勢。 基本的に自給自足の農産物や水産、一次産業で生計を担っていたけど…。 このヴィダリア王国では、ほぼヒュームが占めていて、髪や目は様々な色が入り乱れているけど彩度は高くて……長身で手足が長くて……アークスの人とは見た目が全然違うな…。っていう印象。 皆何か国から決められた仕事を持ち、恋愛や婚姻は同性異性ともに自由だけど、受胎不可能なヒュームの夫婦は国が厳密に調査し許可した場合のみ養子制度が適用される仕組み、、、なんだと博士から説明を受けた。 今後もっと進むであろうナチュラルの減少に世界中が危機を感じていて……新たな種のRナチュラルの研究が急がれているというわけで。 とりあえず、まずはティアとパートナーになる儀式を済ませること。 それが俺に課せられた使命なんだよね。

ともだちにシェアしよう!