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第40話

毎朝恒例のウェルランド博士の研究室への訪問は、今日から俺達、紅の部屋と蒼の部屋の二人の計四人で行われる事になった。 研究室へ向かう道すがら、俺達4人は特に話すこともなく、ぎこちなさが拭えなかったけど、俺だけがそわそわ、他の三人はポーカーフェイス……。 研究室へ入るなり、博士はいつもよりニコニコ機嫌良くて……何となく嫌な予感……。 「朝から蒼の部屋の二人はお盛んだな。感心感心。」 うんうんと頷きながら博士は自身の丸眼鏡を左手の中指の腹でクイッと上げ、大きなモニターに映る資料に目を通しながら続ける。 「ティアと虹はまだ性交してないんだったな。さっさとティアも抱けばいいものを。」 ………………!!? な、な、な、なんで?!! ボンって音がするんじゃないかって位一瞬で顔が真っ赤になってしまった…。 ほんと、博士の言葉に毎度動揺する自分に腹が立ちつつも……羞恥心撃退の術を早急に身に付けなければ……と痛感することに。 でも、なんでいつも博士にはお見通しなんだろう…… おとぎ話で聞く超能力者ってやつなんだろうか…… ──── うん……きっとそうに違いない! 半ばやけくそで自分を納得させるコトにした。 羞恥とおとぎ話と超能力者が俺の頭の中でぐるぐるしてると、ティアとレキは博士と研究室奥の小部屋に、青海は先にカプセル室に案内されて行ってしまったから、一人取り残されまいと俺も慌ててその後を追った。

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