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第41話

青海はやけに落ち着いていて 、淡々とデータ転送も診察もこなしていた。チラチラ様子を伺ってた俺に気付く素振りもなく……。 俺の方が遅れて全部終わった頃には、既にラウンジで座っていて隣に座る俺に視線を寄越すでもなく。 すごく、無口でぶっきらぼうだけど今朝は心配して……くれてたよね……。 そんな青海の横顔をチラチラと盗み見する……。 青海って……髪は薄い桃色でふわふわしてて柔らかそう。あ……瞳が青いんだな……だから 青い海って名前なんだろうか……? 「何?さっきから。ジロジロ見て。僕の顔に何かついてる?」 キッとちょっと怒りを滲ませた眼差しを向けられて両手を胸の前でぶんぶん降って慌てて弁解する。 「うううん、ごめん!綺麗な青色の目だったから青海って名前なのかなって思って!」 「別に……。あんただって髪も目も真っ黒なのに虹って名前でしょ?見た目と関係ある?」 うっ……。思わぬ切り返しにダメージ受けた俺は、めげずに話題を変えてみることに……。 「あっあの!レキとは……前から恋人同士だったの?」 「いや、今朝会ったばっかりだけど?」 えっ!?? ウソ……。そうなんだ……。だって……。 考えが追いつかない俺に追い討ちかけるように青海が続ける。 「あぁ いきなりセックスしてたから?だって身体の相性悪かったら研究対象でセックスしまくって子作りなんて無理な話だからね。」 うぅう……。青海のあけすけな台詞に頭がくらくらする。しょ 処理が追いつかない……。えっ……えっと……。 「虹、青海お疲れ様。」 百面相してる俺に、背後から聞きなれた安心する声がして、心底ほっとした。

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