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第6話 【side和佐】

ちさっちゃんとは実は生まれたときから一緒だ。 ちなみに家族ぐるみで仲がいい。 俺とちさっちゃんの母親が親友で、たまたま俺とちさっちゃんは同じ時期に同じ病院で生まれた。 だから俺とちさっちゃんはずーっと一緒だったわけで。 だから俺はちさっちゃんのことはよく知ってる。 見た目が綺麗でカッコイイだけじゃなく、真面目で努力家で、勉強や仕事に一生懸命。 学園では俺様と言われたりもするけどそれはちさっちゃんが真剣に学園のことを考えて動いてるからだと思うんだ。 だから俺はちさっちゃんのことはよく知ってる。 理解してる。 頭いいちさっちゃんが本当に―――バカだってことも。 「ど、ど、どうだ、かず、かずさ!」 「……ッ、ちょ」 ひぃ!! ダ、ダメだ!! 腹イテェ、腹筋崩壊する!! ロデオに乗ってぎこちなく揺られてるちさっちゃんは騎乗位シーンをリピートしているAVの真似をしようと必死らしく、だけど照れもあるのかうまくいってねーし、つーかロデオで練習ってどうやったらそういう思考になんだよもうほんっとちさっちゃん! 「も、もっと腰振って!!」 爆笑しそうになんの必死で耐えて口押さえて指示だしてみると、「こ、こ、こうか?」とロデオの上でバウンドしてる。 「……ッ、く」 やべぇ、俺マジで笑い死にするかも。 でもいたってちさっちゃんは真面目だしなぁ。 そういうところ可愛いなぁと思うけど―――ダメだ、耐えられない。 「ぶっ……」 「和佐、なに笑って……!」 「ほら、いいから。もうちょっとレベル上げてみなよー」 「っ……、あ、ああ」 しっかしこんなん見せられて緑里が意識したりすんのかなー。 普通しないと思うけど。 なんてことは心に閉まって、俺はちさっちゃんの特訓に付き合ったのだった。 ちなみに特訓は夕食挟んで夜まで続いた。 ちなみにさすがに途中から俺は飽きてゲームしてたけどね☆ ***

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