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act.1誘惑クローバー<36>*
「んッ、もぉ、や、だ」
歯を立てて引っ張りながらも先っぽを舌で舐め上げてやるのが葵は一番好きらしい。もう閉まらない口からまたとろりと唾液を溢れさせて葵は一層泣き出した。
櫻は様々ないじめ方を試す中でそれを発見した。だから繰り返し繰り返し教え込んでやる。そうして葵がもう泣き声もあげられなくなるほどくたっと疲れ果ててしまうと、櫻はようやく顔を上げた。
櫻の唇もまた、葵の胸にたっぷりと吸い付いていたせいで紅くなり色っぽく濡れそぼっている。
「さてと、葵ちゃんそろそろ次のステップ行こうか。あんまり時間ないし」
櫻はそう言うと、葵を強引に抱き起こしてくるりと体をひっくり返した。
「すぐ温かくなるから、我慢してね」
冷たいステンレスにはだけた胸が直接当たってびっくりしたのか小さく悲鳴を上げた葵を櫻はそう言って大人しくさせた。
葵は上半身だけテーブルにうつぶせていて、足はしっかりと地面についているはずだが、重ねて与えられた快楽にすっかりくだけてしまっているのか、あまり力が入っていないように見える。
だから、櫻が葵の華奢な腰に引っ掛かっている状態の制服のズボンに手をかけても抵抗といった抵抗は出来なかった。
「いまどれだけエロい格好してるのか、分かってるのかね葵ちゃんは」
櫻がため息をつくほどに今の葵は扇情的な格好、そして体勢をしている。
散々身を捩ったせいで腕に引っ掛かったままだったブレザーとシャツはぐしゃぐしゃにまくれあがって背骨の浮き立った薄い背中を露にさせている。
そしてテーブルに乗せられていないせいで小さく、けれど丸みを帯びた柔らかそうな尻が無防備に櫻へと突き出されていて、しかも葵が息をするたびにぴくぴくと上下して、さも食べてくださいと言わんばかりに淫らである。
「遠慮なく頂いちゃうからね」
櫻は葵の腰からウエストの前部分へと手を滑らせて、拒むようにきつく締められたベルトを容易くはずしてしまう。
「やっ、なに、して……?」
そこまでされて、葵はやっととろとろと浸っていた余韻から覚めて体を起こそうともがきだす。けれど、この体勢で背中をぐっと押さえつけられればもう動けなくなる。力の入らない足をばたつかせても櫻には届かない。
そんな葵の精一杯の反抗は櫻の加虐心を煽るだけの結果に終わった。
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