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act.4哀婉ドール<47>*
「んッ…うぅ…あぁぁッ」
ファスナーが全開の状態では既に上半身の布地はずるずると滑り落ちていた。はだけた胸元をまさぐる櫻がターゲットにしたのは当然のように尖った部分。
きゅっとつまみ上げられ抓られたかと思えば、癒やすように優しく撫ではじめる。緩急を付けた動きに翻弄され、またぴゅくんと櫻の口内に蜜を煽れさせることとなった。
潔癖なはずの櫻が、葵を嬉しそうに舐めあげている、その姿だけで頭の奥がぐらりと揺さぶられてしまう。だが、昇り詰めようとすると、また少し痛みを感じるぐらい強く根元を握られて憚られる。その繰り返し。
「んーッ、ん、ぅ…あぁ」
「先っぽぱくぱくしてる。もうイきたいね?」
「ふ、あぁ…わか、ないッ」
何か答えなければ、苦しさから解放してもらえない。蕩けた頭でもそんなことを思って必死に思考を巡らせるが、櫻の問いかけがそもそも理解出来ない。
「そっか、それも分かんないのか。葵ちゃん、ココ弄るとどうなると思う?」
ココ、といて櫻が突くのはもちろん勃ちあがった先の部分。恐る恐るぎゅっと瞑った目を開けば、そこはいつもと違い赤く充血してとろとろに濡れそぼっている。
葵と目が合うなり見せつけるようにそこにキスを落としてくる櫻の瞳も、いつもよりもずっと妖しげな色を携えていた。
でもこんな時に思い出されるのは、都古が甘えたがる時にねだるもの。
「……み、るく?」
「え、ミルクって教わってるの?何それ、どこまで可愛いの葵ちゃんは」
どうやら答えではなかったらしいが、櫻は満足気に笑って、そして葵の足元から体を上げ、覆い被さってくる。
「ミルクってさ、こっちからも出そうじゃない?」
「ん……あッ、で、ない」
「そう?でもほら、こうしたら……」
くちゅくちゅと下半身を嬲る手を再開させながら、櫻が次に唇を落としたのはさっきまで指で摘んでいた胸の尖り。ぷっくりと起ち上がったそこを優しく啄むように口に含まれれば、指とは違う刺激にまた腰がわななく。
「ィ、んっ、んっ……」
「ちっちゃくて美味しい」
手の動きと合わせて吸い付かれれば、とにかくその胸への刺激だけでも何とかしたくて櫻の髪に指を通してしまう。が、戒めるようにカリッと歯を立てられれば、敵わない。
葵がやっと解放されたのは、もうすっかり両胸の尖りが赤く腫れ上がり、溢れ出た葵の蜜が太ももや腰に伝ってぐちゃぐちゃに蕩けた後だった。
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