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act.5三日月サプリ<70>*

「葵、イケるか試してみる?」 きっと意味は分かっていないのだろうが、意地悪く尋ねれば嫌な予感はしているのだろう。葵は更に強く首を振って拒んできた。 でも生憎京介はもう少しここを苛めたくなってきてしまった。泡にまみれて舐められない分、指でしっかりと刺激を与えたい。 「あッ、ヤダぁ…そこ、ダメ」 「声抑えろって。な?」 「だって…ん、ムリ」 逃げがちな体を引き戻して腕の中に閉じ込める。そしてもう一度泡を絡めながら摘むと早々にギブアップを宣言された。 でも乾いた指で触れるのとは違い、泡のぬるりとした感触がもどかしくもあるのだろう。ぴんと弾いて可愛がるだけで腰を揺らす葵の姿は、ねだっているように見えてしまう。 ここを苛めるだけで達してしまう未来も予想できる。京介のその思いを裏付けるように、固くなった芽をぐりぐりと押し潰してやれば、触れてもいない場所がもうすっかりと腹に付くほど育ってしまっていた。 「きょ、ちゃん」 「んー?どった?」 もう止めてほしい。どうせそんな懇願だということは読めているが、掠れた声で名を呼ばれれば無視はしない。胸を摘む力を弱めてやる代わりに、むき出しの首筋を甘噛みしながら答えやる。 「……お湯、よごれちゃう、から」 「お前ほんとにさ、煽るのうまいよな」 本人はそんな気は毛頭ないのだろうが、京介からしたら腹立たしいほど可愛いのだ。頬を赤らめて泣き出しそうな顔で訴えられてももっと苛めたくなるだけ。 「汚れるってなんで?」 「ん、んッ…だ、から……さわん、ないで」 片手を下腹部へと滑らせ控えめに主張するそこを包んでやれば、葵は口元を覆っていた手を外して追ってくる。必死に京介の手を剥がそうとしてくるが、手の平に収まる場所を柔らかく揉み込んで牽制する。 「ここ触ったらどうなるか分かってんの、お前」 「あぁ…っ、ダメっ」 「葵、声」 ただやわやわと刺激を与えているだけで弱い葵は十分に火照ってしまうようだ。浴室に響く声を注意すれば、葵は迷う素振りを見せたものの京介の手から左手だけを離し、再び口元に甲を押し付けて堪えてくれる。 恥ずかしいと嫌がるくせにこうして京介の言うことを聞く姿が愛おしい。 「で、ここ触ったらどうなんの?」 葵の呼吸が落ち着くのを待ってもう一度同じ質問を耳元で囁いてやる。葵には”おまじない”と称して一方的に悪戯を施すことしか教えていない。大抵葵は寝ぼけてぐずぐずの状態だし、ベッドに寝転がらせているから京介がどんな風に身体を可愛がっているかも見ていないはず。 けれど、葵の口ぶりは明らかに何か別のことを教え込まれたことを示している。

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