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act.5三日月サプリ<78>*
「でもまだ嫌な夢見んだよな?足りないってことだろ?」
────違う。何言ってんだよ。
京介は自分の唇が紡ぐ言い訳に対して心の中で悪態をつくが、言葉にしてしまった以上どうあがいても手遅れだ。
「でも……んッ、だって」
京介の肩にしがみついてくる葵は、このまま身を委ねてしまっていいのか決断しきれないようだ。拒まないだけでも十分だ。
「このまま寝かせらんねぇよ、葵」
「きょ、ちゃんも……ぁッ…ねられ、ない?したほが、イイ?」
健気な幼馴染は京介の与える刺激を必死に受け止めながら、問い掛けてきた。そういえば風呂でも葵は京介に”おまじない”が必要かを聞いてきた。こんなことは初めてだ。
「……お前まさか、何か吹き込まれた?」
葵が気にするのは何かきっかけがあるはずだ。嫌な予感がして葵を見下ろせば、変わらず無垢な目を向けてくる。だが心は晴れない。
「手出されただけじゃない?」
「は、……っ、ぁ……抜い、て……」
「ダメ、ちゃんと答えろ。お前、何かさせられた?」
つい葵の中を弄る指に力が入る。ひくひくと指を締め付けるそこが他に暴かれていないのは反応で分かるが、胸騒ぎがするのだ。
「ここ、咥えさせられたりしてねぇよな?」
「ん…何、を?」
唇を啄んで問えば、葵はやはり京介の言いたいことが分からないと首を傾げてくる。
今指で犯している孔だけじゃない。この桃色の唇にも何度自分の猛ったものを突き入れてしまいたいと思ったか分からなかった。他が同じことを考えても無理はない。
「葵、これ、触らせらんなかった?」
葵が嫌がるかもしれない。不安はよぎったが、京介は自分の肩にまわる葵の手を引いて自分の下腹部へと導いた。スウェットの上からでも分かるぐらいに熱くなる場所に触れさせれば、葵は驚いたように目を見開く。そして、頷いてきた。嫌な勘は当たるらしい。
「お前さ、これ以上煽ってどうすんの」
「あっ……、イヤ……、あぁ……っ、あ……んん」
鎮めていたはずの嫉妬がまた京介を包む。どこにも触れさせたくないというのに、葵は簡単によそにも懐く。苛立ちをぶつけるように後孔に突き立てる指を速めれば、葵の泣きが激しくなった。
音楽で誤魔化しているとはいえ、さすがにバレるかもしれない。京介は葵の唇を塞いで嬌声を飲み込んだ。
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