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口実③
ちょっと相談してみようか…
「実はね、お世話になった人へのプレゼントを探してて。
俺より年下なんだけど、お洒落で上品なこだわった物を使う人なんだ。
このシャツも素敵だと思うんだけど…」
「これはね、イタリア製で、実はそれぞれが一点ものなんですよ。
同じ色味のものはないんです。
こだわる方なら喜ばれるんじゃないですかね?
ビジネスでも、フリータイムでも、どちらにも合いますし。
このブランドは、一見なんてことないような感じですけど、着るとものすごくフィットして、着心地が最高にいいんです。
今とっても人気で、なかなか入荷できないんですよ。争奪戦です。
わかる人が見ると『わーぉ!』って羨望の的 ですよ。
って、大袈裟ですかね?あははっ!」
「そうか…ネクタイにしようかと思ってたんだけど。
使い勝手がいいほうが喜ばれるよね。」
「これはおススメですよ!
ネクタイだと、好き嫌いがありますからね。
こだわる方なら、私はこちらをおススメしますよ。」
「うーん…じゃあ、これで。
色は…どれがいいかな…」
「スーツはどんな色をお召しなんでしょうか?」
「グレー、濃紺、グレーのストライプ…いろいろ持ってたはず…」
「じゃあ、こちらでいかがですか?
これならどんなお色でも邪魔をしません。
かといって、しっかりシャツ自身がアピールする…」
「そうだね、ではこれお願いします。」
「ありがとうございます。承知致しました。
贈り物用でお包みしますね。
お待ち頂く間、どうぞ他のものもお手にとってご覧くださいね。
少々お待ち下さいませ。」
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