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あなたの本当の姿①
とりあえず、シルバのご飯が先だ!
おそらく昨日から食べてないはず。
さっきまでのホロ酔いも、どこかへ吹っ飛んでしまっていた。
目に付いたゴミを片っ端から袋に投げ込み、テーブルを片付けると、うちから持ってきたシルバのご飯を用意した。
シルバは尻尾を振って目を輝かせ、じっと座り黙って俺のすることを見ている。
「シルバ、さあ食べな!
ゆっくりでいいから。よく噛んで。
俺は須崎さん見てくるから。」
「うんっ!ママ、ありがとう!」
勢いよくがっつくシルバに、ゆっくりとよく噛んで と念押しした。
が、シルバはもう何も耳に入らないみたいだ。
俺はペットボトルの水と経口液、それにゼリーとアイスクリームをもって寝室に向かった。
ノックをして声をかけるが、返事はない。
しばらく待ったが、躊躇してる場合じゃないと思い、そっとドアを開ける。
むわっとした熱気と篭った雄の匂い。でも、これ…須崎さんの匂いだ。
何だか安心する。
とにかくこの熱気を何とかしなくちゃ…空気を入れ替えよう。
カーテンを少し開け、窓を開けた。
ふわりと外の涼やかな風が心地いい。
ベッドにはこんもりと丸い塊があり、何だか唸り声がする。
熱が高すぎて辛いのだろう。
早く何とかしてあげないと。
「須崎さん?俺です。葛西です…」
そっと布団の上から手を当て、声をかけた。
じわりと熱が伝わってくる。
上下に大きく動く布団は息の荒さを教えてくれていた。
「須崎さん、ごめんなさい、葛西です。
シルバに呼ばれて様子を見に来たんです。
せめて…水だけでも飲んで下さい。」
そっと、少し布団をずらして顔を見ると…
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