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恋人side:輝②
身体の奥から昂ぶる熱い思いは全身へ巡り、その思いを何処へやればいいのかわからなくて、泣いてしまっている。
「輝?…抱かれるのは、嫌なのか?」
動きを止めた黒曜さんは、俺の頭を撫でながら不安そうに問いかけた。
そして…ずるりと楔を外に出してしまった。
「あっ…」
思わず口から出た甘い切ない声…
突然に、埋まっていた熱の塊がなくなって、あまりの喪失感に、また新たな涙が溢れてきた。
俺はふるふると首を振って、愛おしい男の顔をしっかりと見つめて言った。
「…違います…違うんです。
あなたを…好き過ぎて、思い過ぎて…
こうして繋がったことがうれしくて…信じられなくて…
この思いをどうしていいのかわからない…」
「…っ、輝っ!」
俺を思う溢れんばかりの愛が、光となって金の雨のように降り注いでくる。
「輝、愛してるよ。」
「本当に?俺のこと…本当に?」
「あぁ。本当だ。誰にも渡さない。俺だけの輝だ。
…心から…愛しています。」
「…はい!…うっ…くっ…うぐっ」
この男に何もかも捧げたい。
人狼だろうが人間だろうが、そんなこと、今の俺にはどうでもよかった。
三人で食卓を笑いながら囲んでいる…そんな風景がぼんやりと浮かんできた。
「輝…本当に後悔しないか?…今ならまだ…戻れる。」
黒曜さんが呟いた。
首を振って
「あなたしかいない。あなたがいいんです。」
泣きながら、それでもはっきりと答えると
「…お前の中に…入らせてくれ…」
涙で霞む視界の向こうに、切なげに顔を歪めた愛おしい男の顔があった。
精一杯の笑顔を見せて大きく頷いた俺の頭を撫でた黒曜さんが、再び後孔に濡れた切っ先を擦り付けてきた。
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