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おばあちゃんは何者!?④
言われた通り、お昼頃に辿り着いた街は、やっぱり相変わらずの田舎だった。
更に走ること数十分…
家に近付くにつれ、俺の口数も減ってくる。
見覚えのある家が見えてきた。
「あ!あそこですっ!」
古くてもよく手入れをされた家屋はいい味を出している。
庭を飾る花々が見る人の心を和ませる。
家主の優しい人柄を写しているようだった。
車を降りドアの前に立つその時には、心臓はドクドクと音を立て飛び出しそうになっていた。
こんなに緊張するのは生まれて初めてかもしれない。
ケモ耳と尻尾を服で隠したシルバも、不安そうに俺の手を握りしめていた。
その手をぎゅっと握り返し後ろに立つ黒曜さんを振り返ると、真っ直ぐ俺を見て頷かれ、その顔を見ると勇気が出たような気がして、ベルを鳴らそうとした瞬間
バンッ
「いらっしゃい!」
元気そうな声とドアが開く音が同時にして、懐かしい顔が目の前で微笑んでいた。
「遠い所、ようこそ!輝…立派になったわねぇ…
さぁ、どうぞ!
あら、小さなお客様、いらっしゃい!
後ろのあなたも…どうぞ!」
受け入れてくれた!?
黒曜さんと顔を見合わせ、中へ追い立てられるように俺達は招き入れられた。
懐かしい。
隅々まで掃除の行き届いた部屋…変わらない間取りに調度品の数々。
和洋折衷だが、質の良い品々がきちっと配置されている。
すぐに客間へと通され、テーブルにはご馳走が種々並んでいて、それを見た途端に、こんなに緊張しているのにお腹が空いていることに気が付いた。
シルバは目をキラキラさせている。
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