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おばあちゃんは何者!?⑦

あんなにあった料理の数々は、俺達のお腹の中に収まった。 「あー美味しかった!おばあちゃん、ご馳走様! 俺はこの味に追い付くのは、まだまだだな…」 「本当に美味しかったです! ご馳走様でした。ありがとうございました。」 「とっても美味しかったです! お腹いっぱい!」 三人三様の賛辞を受けた祖母は 「それは良かったわ。後でケーキも食べましょうね。」 とうれしそうに笑った。 動こうとする祖母を制して後片付けを請け負った黒曜さんと俺は、いつものように手早く片付けを終え、祖母を驚かせた。 すっかり胃袋を掴まれたシルバは、いつの間にか祖母の隣に移動して甘えていた。 熱い緑茶をテーブルに運び、みんなが揃ったところで、俺は切り出した。 「おばあちゃん、どうしてシルバのことがわかったの? それに…俺達のこと、すぐに認めてくれたのはどうして?」 祖母はシルバを抱っこしたまま、愛おしそうにその頭を撫でていたが 「輝…葛西家は人狼の血が混じっているのよ。 武志…お父さんから聞いてない?」 えっ!? 俺は瞬間思考が停止したが、頭の中で祖母が言った言葉を何度も何度も繰り返した。 『ジンロウノチガマジッテイル』 『ジンロウノチガマジッテイル』 『ジンロウノチガ…』 『ジンロウ…』 「えぇーーーーーっ!? 嘘でしょ?父さんも母さんも、誰もそんなこと言わないし聞いたこともないよ!?」 祖母は、ふうっと大きく息をつくと 「全く…子供達にはちゃんと説明するようにと言い渡してあったのに… 相変わらずのオトボケみたいね。 きっと、浩司と輝に…耳も尻尾もなかったから、必要ないとでも思ったのかしら…」

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