俺は持てる全ての勇気を振り絞って言った。 「黒曜さん…シルバに弟か妹、作りましょう。 きっと今以上に賑やかに楽しくなりますよ。」 黒曜さんは目をまん丸くしたかと思うと 「輝…『できちゃった婚』でもいいのか？」 「…黒曜さんがいいな…んむっ」 言い終わらないうちに唇を塞がれた。 「んっ…んふっ…んん…んっ」 細く開いた隙間をくぐって、舌先が侵入してきた。 お互いの舌を絡め、ぬちゃくちゃと音を立てては、上顎を突かれ、段々と息が苦しくなってくる。 口の端から零れ落ちる唾液を掬い取っては、俺の後孔に擦り付けられ、解されている。 一度は萎えかけた俺自身は再び芯を持ち、ふるふると震えていた。 やっと唇の拘束を解かれ、大きく息を吐くと、黒曜さんは舌先を喉から胸元へ移動させ、乳首に吸い付いた。 「ああっ」 跳ね上がる腰を掴み、まるで赤ちゃんのように、ちゅぱちゅぱと舐めていたが、そのうちに舌で転がしたり甘噛みをしたり、散々に嬲ってくる。 その間にも、黒曜さんの指は後孔に入り込み、蠢く襞に取り込まれて、前立腺の裏を執拗に愛撫してくる。 もう、何が何だかわからないくらいに乱れていく。 身体がふわふわと宙に浮いているようで、それ でも黒曜さんの体温と逞しさを感じていた。 ふと、身体の密着感がなくなった。 その代わりに、お腹の辺りを撫でる感触がする。 不思議に思い、目を開けて視線を下げると、黒曜さんが愛おしそうに俺のお腹を撫でていた。 その視線に気付いて 「ごめん…輝の心をもらった証拠だと思ったら、つい…」 ふふっと笑った黒曜さんは、何だか幼い子供のようで…