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愛を確かめる⑦
ふふっ…
俺の笑い声に気付いた黒曜さんが首を傾げる。
「どうした、輝?」
「ふふふっ、黒曜さん子供みたい。」
「…子供はこんなことはしない。」
と、指をそろりと引き抜いた。
ぞわぞわと背中を走る喪失感に思わず声を上げる。
指の代わりに擦り付けられたのは、いきり勃った濡れた切っ先。
ローションがなくても、中から溢れる淫液がシーツをぐっしょりと濡らしている。
数度擦られ、ヒクつく後孔は、うれしそうに くぱっ と楔を咥え込んだ。
俺の肉筒は、ズブズブと慣れたように飲み込んでいく。
じょり と下生えが当たり、黒曜さんのものを全部受け入れたのがわかった。
先端が当たっている。
今までなかったものが、口を開けて待っている。
あぁ…ちゃんとできているんだ。
ここに放たれたら、絶対に受け入れる…
不思議と恐怖感はなかった。
ただ、愛おしい恋人 との愛の結晶がほしかった。
待ち遠しくて、自分から腰を揺らす。
「輝、我慢できないのか?」
こくこくと頷くと
「悪い子だな。」
と揶揄われる。
そんな戯言すら快感の火種になる。
「そんな悪い子には…お仕置きだな。」
舌舐めずりをする狼。
青い目がキラリと光った。
少しずつ大きくなるスライド。
焼け付くような楔がごりごりと進んでくる。
固く重量を増した楔は、肉筒を抉り最奥を目指す。
あ…くる。奥に…もっと奥に…くるっ!
「あああっ」
チカチカと目の前に星が飛んでいる。
星が飛ぶって本当なんだ…
変なことに感心しながらも、快楽の波に飲み込まれていく。
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