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ストーカーside:輝⑤

中澤課長は俺たちの元へ駆け寄ると 「よかった…三人とも無事か…葛西、身体は大丈夫か? 花巻、よく逃げ切ったな…流石だ。 森田、お前の超人的な視力があったからこそ、ナンバーから割り出せた。 二人とも、本当にありがとう…」 花巻と森田は褒められてうれしそうだ。 「ところで赤丸君、何かわかった?」 「まだ真っ最中なんですが…白セダンの犯人の一人が、病院の看護師の弟だという接点がわかりました。 その看護師の身柄確保も終わったそうです。 これから一気に全容が明らかになるといいのですが…」 「あの…」 「ん?葛西、どうした?」 「赤丸さんって、総務の方…ですよね?」 ははっ と笑った赤丸さんは 「そう、一応ね。 でも、本当は人狼専門の警察官で課長補佐。 中澤課長は俺の上司で部長。 人狼の会社には、必ず配置されてるんだよ。 あ、因みに大橋課長もそうだから。 あの人は中澤課長の上司だよ。」 頭が段々とフリーズしそうだ。 「あの…」 「ん?まだあるのか?」 「もしかして、花巻と森田も…」 「はい、ビンゴ!葛西君ってカンがいいね!」 一度にいろんなことが頭に入ってきて、何も考えられなくなっている。 森田が俺の肩をポンポンと叩いて 「知らない事だらけだよね。 あ、別に騙してた訳じゃないよ! とにかく葛西君は俺達が守るから、安心して! ね、浩一!」 「もちろん!ダンナさんとシルバちゃんもね。 赤丸さん!葛西君のご主人、葛西君が襲われたの知ってるの?」 「あぁ。今、連絡が入ってるはずだ。」 「そうだ!葛西君、ダンナさんに電話したら? きっと心配してると思うよ。」 そんな会話をしている時に、俺の携帯のバイブが鳴った。

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