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収束2③
須崎さんは銀波ちゃんに
「ただいま!輝のお守りをありがとう!
ワガママ言わずにいい子にしてたか?」
と声を掛け、ハイタッチをした後、ぎゅっとハグをした。
そして目の前に座った須崎さんと輝君は…
蕩けそうな笑顔で輝君を抱き寄せる須崎さんに、逆らうことなくその身を預けて、これまた花が綻ぶような笑顔の輝君。
目も当てられないくらいの密着度で。
二人から、むんむんとフェロモンが噴き出しているような気がした。
あぁ、本当にお互いを思って愛し合ってるんだなぁ…
シルバちゃんは…
そんな二人を一向に気にする風もなく、少し離れてニコニコとしている。
ん?気にならないの?
シルバちゃんをこっそり呼んで聞いてみた。
「ねぇねぇ、久し振りなんでしょ?
須崎さんの側に行かなくてもいいの?」
シルバちゃんは、こともなげに しれーっと答えた。
「だって…帰ってきてうれしいけど、ママ程じゃないし。
…あれ、いつものことだから気にしなくてもいいよ!」
おそるべしシルバちゃん!
ラブラブぶりを察知しているのか…
君は…何と言うか、大人だね。
そうだ。シルバちゃんにも番がいるんだった!
ちょっと揶揄いたい気分がむくむくと顔を出す。
「シルバちゃんも、あんな風に太陽君とくっ付いていたいよね?」
途端に ぼふっ と真っ赤になったシルバちゃんは
「保育園でいつもくっ付いてるよ!
僕が『ちょっと離れて』って言っても、太陽君聞いてくれないの。
だから…だから、ずっと一緒!」
かーわーいいーーっ!!!
胸がキュンキュンするっ!
幼い二人がくっ付いて遊んでいる様子が目に浮かんだ。
ごつっ
「痛ぁーーいっ!」
浩一にゲンコツくらった。
「こら、要!揶揄って遊ばない!」
涙目で頷いた。
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