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それから②

黒曜さんは俺の首筋や耳の裏側をくんくんと嗅ぎながら 「愛し合う者同士が睦み合って、何がいけないんだ? 朝だろうが夜だろうが、それは関係ないだろう? 俺は…輝と愛し合いたい…」 耳元で、(いろ)を纏った低音ボイスでささやかれたら、ひとたまりもなく身体も心も揺れる。 情欲のベクトルが一気に振り切れた。 ズルい。分かっててやってる。 もう、抗えないのは分かってる。 幾つになっても、愛し合う俺達。 んっ…んっ…んむっ… 濃厚なキスを受けながら、喉奥からくぐもった甘えた声が零れ落ちる。 それを『YES』と受け取った黒曜さんに横抱きにされて、寝室へと連れて行かれた。 しゅるん とエプロンの紐を外され、Tシャツの裾をたくし上げられ、乳首に吸い付かれた。 「あっ!」 数え切れないくらいに愛された胸の飾り。 びりびりと電気のように快感が身体中を巡る。 反対側を指先で弾かれ、摘み上げられ、断続的な気持ち良さに包まれる。 見る間に着ている物を剥ぎ取られ、明るい日差しの中で一糸纏わぬ姿にされた俺は思わず叫んだ。 「カーテン!黒曜さん、カーテン閉めてっ!」 「…ダメだ…輝の全て、見せてもらうよ。」 優しいキスと、身体中を撫で摩る手の温もりに誤魔化され、俺は伴侶の望み通りに身体の隅々まで視姦され、浅く深く突き刺さる剛直の楔に翻弄される。 勿論、子供達が大きくなってからはきちんと避妊具を使って交わっている。 …挿入前に、口で袋を喰い千切る姿に悶えそうになってる…なんて言ってあげない。 愛してる。 愛してる。 この気持ちは幾つになっても、消えないよ、黒曜さん… いつものように散々に啼かされてぐったりした俺を抱きしめ、側から離れない夫。 快楽の残る身体を預け、今夜のメニューは何にしようか…と考える俺なのだった。

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