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母の日に⑥
いつの間にか黒曜さんが俺の横に座り、俺達を抱きしめてくれていた。
「銀波、輝は勿論だけど、白磁も喜んでるよ。
とってもステキに描けたな。
さーて、どこに飾ろうか。」
黒曜さんは、泣きじゃくる俺から額を受け取ると、リビングの壁にあちこち当てがっては『ここはどうだ?』『こっちは?』と確認しながら考えていたが、俺たち三人が『ここ!』と納得した場所に取り付けてくれた。
見ていると、心がほっこりと温かくなってくる。
「シルバ…ありがとう…」
「えへへっ。ママぁ…」
尻尾を揺らし、俺に抱きつく力を強めたシルバを受け止め
「今夜は唐揚げ!」
と言うと「やったー!お風呂に入るー!」と叫びながら、バスルームに走って行ってしまった。
「輝、ステキなプレゼント、良かったな。」
ふわりと抱きしめられ、絵を見つめたまま答える。
「はい!
おこがましいけど…俺、白磁さんの代わりが務まってるんだなって。
ちゃんとシルバのママになれたんだって思ったら…」
また泣きそうになるのを顎を掴まれてキスされた。
唇をノックしてくる黒曜さんの舌先に促され、少し開くと、ぬらりと入り込んできた舌にいいように嬲られる。
じゅるじゅると音を立て、お互いの唾液を飲み合う濃厚なキス。
ここじゃダメだと思いながらも、ずくんとお腹の奥が痺れ、黒曜さん右手が服の下に侵入して胸の突起を摘んだその時
うわーーーーーんっ!!!
銀河!
中断され恨めしそうな黒曜さんから離れ、ベッドで泣いている銀河のオムツを替え、ミルクを飲ませると、銀河は満足したのか声を上げて笑い出した。
「輝…今夜、後で…」
黒曜さんの呟きは聞こえないフリをして無視した。
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