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第1章第55話

寝顔はやっぱりまだあどけない。 長めの前髪を掻き分けると よく見れば可愛いと言うか 綺麗な顔をしてる。 「髪の毛切ればいいのに」 折角の綺麗な顔が勿体ない。 穏やかに寝るその顔を 俺は飽きる事なく1時間。 「ん…………」 朝陽の体はがピクッと動き ゆっくり目を開ける。 「起きた?」 朝陽はまだ眠そうに目を擦りながら 身体を起こした。 「眠いならベッド行く? 一応カレーは作ったけど……」 「食べたい」 俺はくしゃくしゃっと朝陽の髪を撫でた。 「今用意する」 朝陽は丸くなって寝ている心愛を 飽きもせず眺めてる。 動物好きなのかな? 作ったカレーを温め直して テーブルに並べると 朝陽を呼んで向かい合わせに座る。 「いただきます」 2人して同時に言うと 朝陽は一口運ぶ。 「ど、どう?」 「美味しい!」 良かった────。 内心口に合わなかったらどうしよう などと思っていたが 幸せそうに食べる朝陽を 眺めながら俺も完食! 「ご馳走さまでした」 2人で片付け ホッとした時間。 明日は祝日だし 朝陽との時間を満喫しよう。

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