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第1章第64話
蒼空と共にペットショップに
訪れる。初めて来た僕は
目を輝かせた。
犬も猫も沢山いる。
どの子も可愛い!
僕がガラス越しにへばりついて
見てるから蒼空はクスクス笑ってる。
「朝陽、とりあえず心愛の
選ばないと!」
「う、ん、ごめん!
可愛いからつい」
蒼空は微笑むと僕に向って
可愛いんだからとボソッと呟く。
僕は恥ずかしくて
聞こえない振り。
視線を逸らして品定め。
「首輪とか?遊ぶ物もか」
蒼空もブツブツ言いながら
僕と一緒に選ぶ。
「あ、予防接種も連れてかないとな」
僕は蒼空の独り言を
聞きながら赤いお洒落な
首輪を見つけた。
「蒼空この赤いの可愛い」
「どれ?おー可愛いじゃん!
女の子だしこれにするか」
僕は不安を心の奥に潜め
にっこり微笑みながら頷いた。
それから幾つかの玩具や餌、
トイレと心愛を連れて歩けるように
ゲージを購入。
会計の時、首輪に名前を
入れてもらえるサービスを知り
お互いに是非と言って
入れてもらい
帰りに自分達の買い物をして
帰宅した。
何気ない日常が
僕にはとても幸せだった。
玄関を開ければ
心愛がちょこんと座り
ミャーと鳴く。
僕達は顔を見合わせ
「ただいま心愛」
そう言って笑顔で
心愛を抱きしめた。
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