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第1章第69話

夜になりもぞもぞと 起き出した瞬間カチャと 鍵の音! 僕はソファから飛び降り 玄関に向かうと 扉が開いて蒼空の姿。 「ただいま」 言葉と同時に僕は飛びつき 抱きとめられると 耳元近くで 「お帰りなさい」 擦り寄る僕を蒼空は 笑って危ないよなんて。 玄関先でイチャイチャしてたら 心愛がトコトコ歩いてきて ミャーと鳴いた。 いっけない寝てたから まだ餌やってない……。 「お腹空いたのか?」 僕を抱いていた蒼空が 心愛を抱き寄せ撫で撫で 「寝てたから僕やる」 僕は心愛に餌をやると 蒼空の腕から飛び降り 擦り寄って来た。 本当に可愛い! それから僕達は 仕事で疲れてるだろう 蒼空がご飯を作ってくれて 有り難く頂いた。 僕も作れるようになりたいな……。 「朝陽?」 夕食を終え2人でソファに 重なるように寛いで ボケっとしてる僕。 「あ、ごめんね……、 それよりあの────、 連絡取ったんだけど」 蒼空は僕を後ろから抱いたまま ビックリしていた。 「ごめんね、でもこのままじゃ いけないと思ったから……」 僕はもじもじしながら 蒼空にスマホを見せて 説明した。 「場所か…………話は立て込むだろうし ここじゃダメかな?」 「でもっ……迷惑じゃ……」 「何言ってんだよ今更……、 向こうがOKなら使えよ、 その方が俺も都合がいい」 蒼空はそう言って僕の頭をポンポン するとにっこり微笑んだ。 僕はこの人の為に強くなる。 そう決めたんだ! 「朝陽?大丈夫か?」 心配そうな顔。 僕はチュッと触れるだけの キスをして精一杯微笑んだ。

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