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第2章第79話
父親より僕の頭は蒼空の事で
頭がいっぱい。
最近忙しくて全然触れてもらえない。
疼く身体に触れてみるとピクンとした。
「んっ…………」
心愛はぐっすり眠っている。
僕は溜まりに溜まっている
下半身へと手を伸ばす。
「あっ…………んっ……ふっ……」
ズボンからプルンと僕の
ペニスが顔出し
僅かに上下に擦っただけで
蜜が溢れる。僕は口を塞ぎ
握る手に力を込めた。
「んっ……んっ……ふっ……ぁん」
鼻にかかる僅かに漏れる声と
クチュクチュと聞こえる水音。
無意識に手が早まる。
「あんっ……ふっ……んっ……ぁん」
ビクッと身体が跳ねた瞬間
僕は呆気なく自らの手に
白濁を吐き出した。
「はぁ……………………」
だけど────やっぱり虚しいだけ。
「…………蒼空」
ボソッと名前を呟いた瞬間
着信音────。
僕はビクンとしながら
スマホを見ると蒼空からだった。
僕は慌てて綺麗にしながら
電話に出ると蒼空の優しい声。
「何してた?」
い、言えない。1人でしてたなんて
恥ずかし口に出来ず
僕はゴロゴロしてたと嘘をついた。
「そっか────、
今日は早く帰れるから
食べたい物ある?」
料理より蒼空との時間が欲しい。
「食べ物より早く帰って来て」
少し寂しげに言葉にすると
蒼空微かに笑いこう言った。
「分かった、とりあえずなんか
適当に買って早く帰るから
待ってて朝陽」
小さく頷くと蒼空は
電話越しにキスをくれた。
イったばかりの僕は
真っ赤になりながら
身体を震わせる。
気づかれてない。
電話で良かった────。
今日は蒼空に
愛してもらえるだろうか?
じゃあと互いに電話を切り
僕は力が抜けたように
ソファに座り込んだ。
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