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第3章第122話
キスをされながらゆっくり律動。僕の身体は嬉しさに悦んだ。
「んん……ぁあん……はぁああ」
息苦しさに離れていく唇。蒼空は僕の首筋に顔を埋め律動を速めていく。
「あっ……いい……ぁぁあ……はぁああ」
僕は驚くほど素直だった。繋がれた事の悦びと蒼空の熱を直に感じる嬉しさに僕は啼いた。
「あん……もっと……ふぁんぁあ」
「朝陽」
抱きしめられて奥深く何度となく突かれる快楽は僕の意識を朦朧とさせた。
「もっと……ほしい……ああ」
僕の身体を気遣っているのか、いつもより優しく感じて自分から強請るように抱きつく。蒼空はそれを理解したのが抱き込むと激しく奥を突いた。
「ぁぁあ……はぁあ……いい」
「あさ……ひ」
切羽詰まった蒼空の声と表情。感じていてくれているのだと嬉しくなる。僕は蒼空の背中に腕を回してめいいっぱい抱きつく。
「ぁぁあ……ふぁああ…あ、そこ……」
ある一点を突かれ僕は身体を仰け反らせる。目の前には火花が散った。
「ここだね……くっ」
僕は必死にしがみついて頷く。蒼空はあえてそこと激しく突き上げると、僕の身体はビクビクと震えた。
「あん……ひゃぁあ……もう」
小さかった波は大きくなり僕は限界が近かった。蒼空はいいよと小さく囁いて激しく律動する。
「ああ……もう……ぁぁあ……出る」
限界を告げた瞬間僕は自らの腹に白濁を飛ばした。
「くっ」
一拍置いて蒼空の苦し気な声と共にビクッと動きが止まる。ゴム越しで熱は感じないけど、蒼空もまた果てたのだと分かった。
蒼空は覆い被さるように僕の上に落ちてきた。僕もまたベッドに身を投げ出すようにぐったりとした。
「はぁ……朝陽、大丈夫?」
僕は荒い呼吸の中なんとか返事をする。
「ちょっときつかった?」
「はぁ……そんなことない」
蒼空は優しいんだ。いつも僕を気遣ってくれる。身体が本調子ではないのだから仕方ないのかもしれないけど。病院じゃこんな事許されないから。
「蒼空……愛してる」
ただ伝えたい。僕は目の前の愛おしい存在にキスを送る。蒼空は少し驚いた表情を浮かべたけれど、直ぐに甘いキスに変わった。
「俺も愛してる」
口付けの後返ってきた言葉は何よりも嬉しい言葉。僕達は暫く繋がったまま抱き合い、蒼空が抜けていった後、汚れた身体を綺麗に拭きとってくれた。
「お風呂入ろうか」
「うん」
お互い裸のまま、僕は蒼空に抱えられバスタブに直行。自由にお風呂に入れるのはいつ振りだろう。僕は蒼空に手伝ってもらいながら身体を洗い流した。
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