130 / 140

第3章第129話

蒼空は躊躇う事なく喉を鳴らして飲み干すと、こちらを向いてニコッと微笑む。僕は恥ずかしさのあまり顔を隠して真っ赤になった。  顔を隠しながら肩で息をする僕を蒼空は一度抱きしめると再び下半身に下りていく。蒼空の手が尻の割れ目を広げ舌を這わせると僕は声を上げた。 「ひゃ、はぁあ」  てっきりローションを使うと思っていたから僕は内心慌てた。そんなとこ舐められるなんて。 「ぁ、ぁあ、んうぅ」  蒼空の舌が内部に侵入してくる感覚が僕をおかしくさせる。ピチャピチャと丹念に解され舌先が内部をヌルっと舐める。その度に僕は啼いた。どれほどの時間攻め立てられたろう。ようやく許された時はもう身体からは力が抜け、前も後ろグチャグチャだった。 「朝陽力抜いて」  既に抜く力などないけど僕は息を吐いた。瞬間、蒼空の長い指が僕の内部へと侵入してくる。 「あっ、んはぁあ」  最初は優しく段々指の動きが激しくなる。ある一点で僕は目を見開いた。 「ひゃ、そこ……やぁ」  嫌だって言っても蒼空は止めてくれない。僕の弱い場所だと知っているから。蒼空は指を増やし不規則に動かしていく。 「あぁあ、はぁん」  濡れた音と自分の驚くほどの甘い声が耳をつく。気が付いた時には既に三本の指を飲み込んでいた。 「朝陽……このまま挿入れていい?」  蒼空の苦しそうな声、僕は薄っすらと蒼空の方を見るとズボンが押し上げられ限界を告げている。僕は頷と蒼空は指を抜いた。すかさずズボンを脱ぎ捨てると、僕は両足を抱えられる。既に硬く反り勃ったそれを僕に宛がいぐっと押し入ってくる。 「あん、ぁあぁん……はぁあ」 「朝陽っ」  両足を抱えられ器用に僕を抱きしめる蒼空はぐぐっと奥へと入ってくる。 「ああ、んはぁあ」  奥深くに当たった瞬間全て飲み込んだのだと気づく。ゴムをしていない蒼空の大きなペニスは内部で熱を放つ。 「動くよ」  蒼空の言葉と同時に律動が始まる。最初はじれったいくらいゆっくりで僕は腰を捩る。 「あん……もっと」  ついついお強請りをしてしまう。僕は蒼空の背中に手を回した 「はぁん、あぅあん」  徐々に早められる律動はまだ優しい。もっと欲しい。僕は自ら腰を揺らして蒼空を誘う。 「くっ……朝陽」 「もっと、はぁあん」  蒼空は僕の言葉に律動を速めた。奥深くに突かれると僕の身体は悦ぶ。 「あん、はぁあ、いいっ……そこ」 「くっ……」  揺さぶりが激しくなると共に僕は蒼空の背中に爪を立てる。蒼空は構わず僕のいいところを何度となく突き立て僕は激しく啼いた。 「あん、はぁああ、いいっ……きもち……はぁん」  蒼空は掻き回すように律動すると、僕の唇を激しく奪い貪る。それがとても嬉しくて僕は蒼空の腕の中で溺れた。同時に攻められ声も出せないほど激しいキス。その間も激しく突き立てられるそれは僕を絶頂へと導いていく。 「あ、んふ、んうんん」  絡まる舌、どちらともつかない唾液が顎を伝う。内部は掻き回され生々しい音が耳をつく。

ともだちにシェアしよう!