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第1章第19話
蒼空side
「…………」
び、びっくりした!
抱いて……ってなんだ?
あまりの事にプチパニック。
いや、熱のせいだ……。
そうに違いない。
少し苦しそうに寝息を立てる。
「……たく驚かせるなよ」
俺は小さく呟いた。
額に手をあてると
やっぱり熱い。
「どうするか……明日
俺仕事なんだけど……」
休むわけにもいかないし。
かと言って1人にしとくのもな……。
「はぁ……参ったな」
あの涙見たら放っておけないじゃん。
こいつ……何抱え込んでるんだ?
踏み込んではいけない気がして
理由を訊く事がどうしても出来なかった。
寝顔は穏やかなのに……。
酷く悲しい目をしていた。
俺は……どうすればいいんだよ……。
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