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改めて報告

遙side 賑やかな食事が一段落し、デザートを碧ちゃんと俺で手分けして運んだ。 「えー…毎年恒例の報告会をしたいと思いまーす。碧〜ワインまだー?」 「はいはい。そんなこと言うなら手伝ってよ」 キッチンから呆れたように声が帰ってくる。 それぞれの目の前にワイングラスが置かれ、赤ワインが注がれる。 報告会というのは、それぞれの身の回りのこと(例えば恋人ができたとか、大学の単位落としたとか色々)を言う時間のことだ。 「ココちゃんは紅茶ね?」 そう言われて羨ましいそうに俺のワインを見つめた。 「大人になったらな?」 頭を撫でると諦めたようにこくんと頷いた。 「さ!では改めて!毎年恒例の報告会を行いたいと思いまーす!トップバッター挙手!」 「はいはいはいはーい!!!」 大我が嬉しそうに手を挙げてアピールした。 「では、そこの二人は何でしょうかっ?」 「おほん」 わざとらしく咳払いをし、大きく息を吸い込んだ。

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