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改めて報告3
遙side
「んじゃ次、俺…」
「はいどーぞ」
「えーっと。恋人のココです。
ちなみにネコ科、普通のイエネコだから優しく接するように。特に大我。じゃれて怖がらせんなよ!」
「よ、よろしくお願いしますっ」
妙に緊張しながらぺこりと頭を下げた。
「一応紹介しとく。これ、兄貴。本当の兄弟じゃねーけどな。
その隣りが碧ちゃん、兄貴の恋人。
ココと一緒のネコ科、ホワイトタイガーらしい。でまぁ、いつもの二人だ」
「遙、俺たちの説明雑すぎ。
青山大輝です。俺も一応ネコ科なんだ。ライオンだけど怖くないよ」
最初似合った時も物腰の柔らかな人だと感じていたダイキがまさかあのライオンだなんて驚きだった。
図体はデカいけどな、とタイガに茶化されている。
おっとりほんわかなところはアオイさんともよく似た雰囲気を感じた。
「これとか言うなよな。俺の親、離婚して遙の親父と結婚したんだよ」
「そーなんだ。似てないのに似てるから不思議に思ってた」
雰囲気とかやけに似てるし、ちょっと遊び慣れてる感じだけどクールなところはハルそっくり。
少し匂いも似てる気がするから触られると、変に意識してしまったくらいだ。
「それはちょっと困るな」
「遙は思ってるよりむっつりだから気をつけろよ?」
「辰樹!変なこと吹き込むな!」
「ちょっと落ち着いて!兄さんケーキ!ケーキ!」
仲のよい兄弟像そのままに、見ていてなんだかこっちも楽しい。
いつもハルはこんな明るい人たちに囲まれていて、自分も今日からその仲間入りを果たせると思うと胸がいっぱいになった。
「お?何かココが笑ってるぞ。遙」
「なんだよ。大人気なくて悪かったな」
わざと口を尖らせて悪態をつくハルにまた笑ってしまった。
「ハルの周りには楽しい人ばかりだね。ケーキ食べよ」
「そうか?いつも通りだけどな」
オレが渡したケーキを受取りながら、得意そうに言った。
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