59 / 83

恋人・夫婦・パートナー

遙side それぞれがコイツだと思える人がいて、持ちつ持たれつお互い思いあって。 そういう人を連れてこられる、紹介出来るっていいなと思った。 俺たちは出会ったばっかで知らないことだらけだけど、いずれ兄貴たちみたいにお互いが自立出来るようになってもずっと一緒にいたい。 大輝のように優しい男になりたいと思う。 アイツらのように、もしかしたら子どもを授かるかもしれない。 「兄貴たちはいつ籍を入れるんだ?もう同棲して三年くらいだろ?」 「うん。もう、そういう話もしてるんだ。でも、お互い仕事が忙しいからもう少し落ち着いてからでもいいと思ってる。辰樹が離れるわけないしね」 と兄貴に目配せしながら語った。 「結婚式くらいささやかなものをしたいとは思ってる。デザインはもちろん俺担当」 「あ、なら僕がメニュー考える!」 「ほんと、おしどり夫婦やなぁ〜二人とももっと飲んで!俺はそんなに飲んだらアカンから」 調子に乗ってワインをグラスにどんどん注ぐ。 「みんな飲み過ぎんなよ」 「遙も飲めよぉ〜っ。ビール開けるから!」 「ったく…」 呆れながらも、缶ビールを大輝から受け取った。 あーあ、どんちゃん騒ぎが始まった……

ともだちにシェアしよう!