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おしゃべりクッキング♪
ココside
結局、危ないからニンジンはハルに切ってもらった。
トントントンと包丁が規則的にまな板を叩く。
まるでプロの料理人みたいな早業に目が離せなかった。
「切るの上手…!」
「ココもそのうち上手くなるよ」
「ほんと?」
「ほんと、ほんと。俺も料理始めた時は幻滅するくらいヘタクソだったぞ。確か中学か?そのくらいだったかな」
ハルが料理始めた時か――
きっとその時も、きっとかっこよかったんだろな~
って!何考えてるんだオレ…っ
「ココ、そこの肉取ってさっきのフライパンで炒めてくれるか」
「あ、はいっ」
「それに火が通ったら、隣りの鍋に肉と一緒に水を入れるんだぞ」
「分かった」
言われた通り肉に火が通ったら、縦長の鍋に具材を移し替え水をたっぷり注いだ。
ハルの切ったニンジンも投入して、スイッチオン。
ハルは何か乾燥した葉っぱを放り込んでいたのを見た。
アレが隠し味かな?
「ブイオンを…3つくらいかな」
「ルーは?入れないの?」
「それは、後から入れるんだ。ルーを入れる時は火を止めてからにするんだぞ」
「へーぇ。料理もできて本当にハルはカッコイイね」
「ん?何かいったか?」
「い、いや!何でもない」
思っていることが口から出てしまった。
焦った焦った…
でも、本当にハルはカッコイイと思うから…
「は、ハル…」
「ん?どうした?」
「えっと……また、りょ、料理教えてくれる?」
「もちろんだ。ココが望むならいつでも、毎日でもいいぞ。今度は何作りたい?」
そうオレに笑顔で言ってくれた。
オレもたくさん料理を覚えてハルに喜んでもらいたい。
次は、オムライスの作り方を教えて欲しいなぁ。
「うん、ありがとう」
「美味いカレーができるといいな」
「うん、楽しみ…」
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