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本当のこと

ココside 「最近ちゃんと眠れてるか?調子悪そうだけど」 「怖い夢見るの…。もし、ハルと暮らせてるのが夢だったらって考えちゃったりして…それがすごく怖くて… あと、ハルに会う前の嫌な事がいっぱい夢ん中に出てくる」 「そのことについてなんだが…お前と会ったとき、首筋に赤い跡が付いていたんだ。そういうことしてたような跡… それと関係があったりするのか?」 「……えっと」 オレは違うとは言い切れなかった だって、それは嘘になってしまうから でも本当の事なんて言いえない… 言えないけど、ずっと隠したままは嫌だ 「俺に言えないこと?」 「……………」 「ほんとの事言ってみな?」 言い出すのが怖い それを言うと汚く思われるんじゃないか、嫌われるんじゃないかとか、そんなことばかり考えてしまう 「オレが何言っても嫌いにならないでね…?」 「何言ったって嫌いにならねぇよ。いつか、ほんとの事が知りたいとずっと思ってた」 と言って軽くキスをして笑ってくれた その言葉が本当に心の底から嬉しかった 「お前のこと、全部知りたい。 だって、お前は俺のだろ?ちゃんと分かってないと信頼してもらえてない気になる…」 「そっか…そうだよね」 オレは意を決して真実を告げることにした 全部ひっくるめてオレを好きでいてほしい、もっと愛してほしいから これはオレのハルと出会う前のお話――

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