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ココの過去7
遙side
淡々と話を進めていくココ。
こんなに酷い過去を隠していたなんて、これっぽっちも感じなかった。
いや、感じさせないようにしていた?
こんなピュアで可愛い、俺をいつも癒してくれる…
大好きなコイツを。
クソっ!!!
なんかとてつもなく泣きたくなった。
やるせなくて、自分に力がないことを思い知らされ愕然とした。
「は、はるぅ!?」
急に抱きしめられ驚いたようすで、俺の顔を覗き込もうとする。
「悪い…。こういう時慰めたりするもんだろうけど…それより、俺に出会うまでにココに触ったヤツが、中を掻き回したヤツがいるって思うとすっげー腹立つ…」
「ハルそんなこと言わないで…?」
「俺の腹の中ドロドロのグチャグチャ…今の俺カッコ悪ぃ…」
ココの肩口をしょっぱい水が濡らす。
「泣いてる…?」
「うっせ…塩水が出てるだけだっ」
「何それ…それって涙って言うんだよ?」
ココの手が俺の背中に回って力いっぱい抱きしめてくれる。
「辛い事…言えて良かった…」
「全部言ってないだろ。俺が話中断したけど…」
「もう良いんだよ別に…。ハルがこうやって代わりに泣いたり、怒ったり、悔しがったりしてくれ…ら」
途中で、ココの声が震え始め俺の服がジワリと濡れて、それがどんどん拡がって行く。
「お前も泣いてるじゃねぇか」
「うるさいなぁ…ぐすっ、ぐすっ」
小さな子をあやすようにして、体をゆすって背中をさする。
どんどん愛しさが増して、体を重ねれば重ねるほどコイツを手放したくなくなって、どんどん深みにはまっていくのが分かる。
沼に足を取られてズブズブとしたに沈んで行くように――
逆に俺がコイツ無しじゃ生きていけないかもしれない。
そうだ、今すぐ俺で上書きしよう。
「んぁあっ…そんな首、吸っちゃや…ぁ」
「イヤ?どこがいい?もっとしたい…」
全て無かった事になるくらい、どこもかしこも俺色に染めて染めて…
俺のキスで蕩けて、俺でしかイけないカラダにしてやる。
「ぁ…にゃぅ、んんぅ…ねえっ、んっ...んぁっ、....はあっ、ちゅーして?んっ......」
あぁ…。ヤバイ、可愛過ぎる。
俺の中の何かがプッツンと切れそう。
「ふぅん…あぅ、舌れ…てっ、もっとぉ…っ、んんっ、んー、んぁっ…」
「ふは……っんだよ、煽ってんじゃねぇ」
あぁー…もう、お前のその声やべぇって
「はゆ…もぅ、やらぁっ、お尻触っちゃやらぁ…っさわさわしないれぇ…」
コイツいつもよりショタっ子だなー、おい。
エロカワ天使降臨…ってか。
「んも、い、イキそぉ…」
「大して触ってねーのに?…いいからイけよ。イくとこ見ててやるから」
「ふぁぅ!…だめぇ、はゆっ…ぃ、イ、クぅううぅ…っ!」
一際大きく体を反り、俺の腹に白濁を零した。
ココのものを扱いて残滓を吐き出させる。
「んぁ…さわっちゃらめらよ…ぉ」
くてん、と全体重を俺に預け、鼻を擦りつける。
「はゆ…ごめ…っ出してなぃ…のに……」
「いいから。今から俺に全部上書きさせてくれる?」
「ん。ハルだけのものになる…なりたい」
そうして一日中抱き合った。
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