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伝えたいこと

ココside ハル、ちゃんと最後まで話せなかったよね。 でもね、それからね? ちゃんとレオは来てくれたんだ。 オレを買うっていう口実で。 でも、でも…其れを良しとしないヤツらが追いかけてきたんだ。 それでレオはオレを眠らせて、助けに来るって言ってそれきり。 あの小さなトンネルの所に置き去りにされてた。 あの後レオがどうなったのか分からない。 少し心配だからもう一度会いたい気もするけれど、嫌なことがまた呼び起こされそうで会いたくない。 会うのが怖い。また引き戻されそうで… カラダは初めてじゃなかったけど、キスはハルが初めてだった。 満たされる感覚を味わったのも初めてだったし、死ぬほど気持ちいいえっちは生まれて初めてだった。 何を取っても全てハルが初めてなんだよ。 だからハル、もう泣かないで…オレは、笑ってるハルの顔が一番好きだよ。 オレも、もう泣いたりしないから、ベットの上では別の意味で啼くだろうけど。 今がとっても、とっても幸せだから。 幸せすぎて感覚がおかしくなりそうだよ… でも、それがとっても嬉しいんだ。 どこへも行かないでね、ハル…。 ──────────────── 一日中抱き合って疲れて果て、ふたりしてベッドに横になっていた。 「はる…好き」 心の中で思ったことが口から出ていたようだ。 パチリと開いた目に驚いて目を見開く。 「どうした。眠れないのか?」 寝てると思ってたのに、何だか恥ずかしくなって来た。 「んーん。大丈夫だよ…?」 「ココ、こっちおいで。ぎゅぅ……するか?」 「ん…ぎゅぅ……っ」 少し照れくさそうに言ってくれる言葉が嬉しくて、もぞもぞとハルの温かい胸元に潜り込んだ。 「あったかい…ね、はる」 「ん?どうした?」 「ちゅー…したい…」 「キスしたらちゃんと寝るんだぞ」 こくんと頷いてそっと目を閉じた。 すると、柔らかい感触が訪れて深く甘い口づけのあと、だんだんと眠気が訪れていつの間にか眠ってしまった。

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