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境界線がなくなった日2

ココside 「はぁあー……今日は何時に帰ってくるのかなぁ…」 今日は独りの時間が長いそう思うと、じわじわと寂しさが増してくる。 「なんか寂し…」 テレビを見ているがずっと右から左で、全然話が入ってこないし、 寂しさを紛らわそうとテレビをつけているのに全く役に立たない。 全くおもしろくないし、ただ電気代が嵩むだけなのでしばらくして消した。 「はぁ…掃除しよ…」 ぼーっと寝転がっていたが、ゆっくりと体を起こしのろのろと行動を開始することにした。 部屋中を見渡してみたけれど昨日も掃除したせいで全然散らかっていない。 「あ、布団干そう」 遅く帰ってきたハルが気持ちよく眠らせてあげよう。 やる事が見つかって安堵し、すぐさま行動を開始した。 数時間前までハルがいた場所はもう冷たくなっているけれど、ハルの香りは強く残っている。 勢いよく布団に飛び込み深く息を吸う。 ハルに包まれて寝ているような感覚になって少し寂しさが薄らいだ気がする。   「ハルの匂い好きだなぁ……」 ハルは今何をしているんだろう。 友達はいるのかな?何人くらい?人付き合いは苦手だって言ってたっけ ダイガクって何するところなんだろう。 そういえばすごく広いからオレは迷子になるって言われた。 勉強ってどんなことするって言ってたっけ。 ハルのこともっと知りたいな。 ハルとの会話を思い出しながら目を瞑って布団の中に潜っていたせいで、いつの間にか眠ってしまっていた。

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