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風呂に入れよう2

遙side イケナイ気持ちを募らせるが、ココの気持ちを優先して思い切って風呂に入った。 「水、怖く無いか?」 「だ、大丈夫っ」 「よし、むこう向いて座って。頭洗うから」 そのフワフワの茶色っぽい髪に、手をかける。 本当に動物の毛って感じで、ペットトリマーにでもなった気分だ。 そういえば、子どもの頃ペットショップで働きたいとか思ってたっけ… 昔、父方の祖父母の家に大人しいネコがいたことを思い出す。 最初は苦手なヤツだったけど、いつの間にか仲良くなった。 「痒いとこ無いか?」 「う、うん…」 やっぱり反応が動物感あるんだよなー。 目細めて耳ピクピクさせちゃって可愛すぎるんだけど。 「ふぁ…、んっ」 俺が耳の付け根に触れた時、ココが驚くほど甘い声を上げた。 肩がビクッと上がり、尻尾はさっきの倍ほど膨らんでいる。 「わ、悪い!」 ビクビクと震えるココがすごくエロい。 気まずい。 そして何より、俺の下半身が反応しかけていることに驚いた。 変に意識しすぎるせいで余計に熱が溜まっていく。 落ち着け、落ち着けと髪を洗ってやりながら心の中で唱えた。 「あ、えーと…飯、何がいい?」 「…何でも食べますっ」 「簡単なのしか作れないと思うから、悪く思うなよ」 「何でオレこと……ここまでしてくれるの?」 「さぁ、何でだろうな」 自分でも分からない。 もしかしたら、コイツが悪巧みをしていて俺の部屋から金目のものを盗むかもしれない。 それなのに、こんな素性の分からないヤツを家に入れるなんて、自分でもおかしいと思う。 今まで女を家に上げたことさえないのに。 「ハルって…優しいんだね」 「そんなことねーよ…」 過去の自分を振り返っても、優しいと言われるような行いが見当たらなかった。 後ろめたい気持ちになり、そのおかげで俺の息子も大人しくなった。

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