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非日常7日目 近況報告。

遙side 女も連れ込まない男がただのネコならまだしも、素性不明のネコ科少年と同居し出す話を知らないか? そんな体験をしたことがあるヤツいたら、今後の参考にしたいから話を1日かけて聞きかせてくれ。 あれから一週間。 ココはまだ俺にビクついている。 やはり行動は野良ネコのようだ。 そんな簡単に心は開かない。 「じゃあ、俺行ってくるからなー」 「今日もダイガク…行くの」 「あぁ、昼飯は冷蔵庫の中にあるからちゃんと食べろよ」 コクンと頷くココに胸をキュッと締め付けられる。 「いい子にしてろよ」 「…………」 ワシャワシャと頭を撫でて家を出るのが習慣になった。 最近は玄関まで見送りをしてくれる。 と言っても、無言のまま柱に隠れ顔を覗かせて後ろ姿を見ているだけだが、 何だか寂しそうな目をするようになって、そういうちっぽけな変化が俺を喜ばせた。 ネコより遥かに可愛いと思しまう。 生憎俺は暇ではない。 大学の講義やらバイトやらで色々忙しいから構ってやる暇もそんなにない。 そんな中で分かったこと… 年齢は2月22日生まれの16歳。 それは幼く見えるわけだ。 そして、好きなものはオムライス(俺が作ったものがよほど美味かったらしい)。 以上、全く収穫はなし。 会話はあまりできないし、まだまだ馴染むのには時間がかかりそうだ。 今度、ネコの飼い方か何かを本屋で探すかな。 「なぁ遙、最近なんか妙に機嫌がええやんけ?」 関西弁のこいつは荒木 大我(あらき たいが) 高校生の時からの友達でたまたま同じ大学に入学した、バスケがほんとにうまいヤツ。 「いや、別に」 「またそうやって隠す~」 「何もないって!」 「ほんまは?あー……?」 ある。と誘導させようとしてきたが、ピシャリと言い捨てた。 「ねーよ!」 「そこは、あるてゆーとこやん!!」 というか、なぜ俺は機嫌がよく見えるんだ?

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